抗菌ウイルスサービスの利用例:ホテル
ウイズコロナと言われ、コロナとうまく付き合っていくことが求められる時代となりました。不特定多数が出入りするホテルを利用する場合、ウイルス対策が万全なのか気になるはずです。ここでは、ホテルで採用されている様々な抗菌ウイルスサービスについて説明します。皆さんが安心してホテルを利用するために少しでも役立てたらと思います。
エントランスからフロントまでの抗菌ウイルスサービス例とは?
エントランスでは、複数の人を同時に検温できるAIサーマルカメラを設置して発熱している人を入館させないことを徹底しています。入館可能な平熱の人も館内の各施設の入り口に設置してある消毒液で手の消毒を行ってからの入館となります。ロビーの入り口には除菌マットが敷かれ、靴の裏についたウイルスや菌をホテル内に持ち込ませないという配慮がされているのです。
誰でも自由に使用できるアルコール消毒液は、エントランスだけでなく、ホテル館内の至る所に設置してあり、消毒液だけでなく消毒用ウエットティッシュが用意してあるホテルもあります。もちろんフロントのカウンターにもアルコール消毒液は設置され、カウンターの清掃はもちろんのこと、スタッフの抗菌対策にも利用されています。抗ウイルス対策は万全と言えるでしょう。
またチェックインの際には、アルコール消毒したボールペンが複数用意されていますので、消毒済みのボールペンを使用することができますし、カードキーもしっかりと消毒した上で手渡されます。チェックアウト時の精算を行なう精算機のタッチパネルは、接触感染の感染源にならないよう、抗菌シートが貼付され、精算機本体も消毒や除菌、清掃が行われています。また、ロビーに抗菌効果が期待できる空間除菌脱臭機を設置したり、AI自動清掃ロボットの導入により徹底した清掃を行うホテルもあります。
客室の抗菌ウイルスサービス例とは?
客室のドアには、消毒及び清掃済みであることを示すシールが貼られています。これは消毒及び清掃後に誰も入室していないことの証であり、安心して滞在して欲しいとのホテル側のホスピタリティの表れです。客室のテーブルや椅子など家具の清掃も抜かりありません。ドアノブや照明スイッチ、テレビのリモコンや室内温度調節のパネルなど人が頻繁に触る箇所には特に徹底した消毒が行われており、テレビのリモコンには清掃後にビニールのカバーがかけられています。
消毒が難しい便箋や封筒、ポストカードなど紙のアメニティ類や館内案内などの紙製品は撤去され、その代わりに消毒済みのデジタル製品の用意があります。また、室内には携帯用アルコール除菌スプレーや消毒用のウエットティッシュが置いてあるので、宿泊客は自由に使用できます。客室の清掃時にはオゾン発生器を使用することで、消毒や除菌に効果を上げています。
実のところ、シーツやカバー、ベッドパッドなどウイルスの付着する可能性のある布製品の清掃対策は徹底して行われていますが、ベッドのマットレスはウイルス対策がなされていないのが現状です。しかしウイルスの拡散を防ぐ、抗ウイルスベッドマットレスの開発がアメリカで発表されました。このベッドマットレスに使われる技術はまだ実用化されていませんが、いずれ日本のホテルにも普及する可能性があるでしょう。
ホテル全館の抗菌ウイルスサービス例とは?
ドアノブやエレベーターのボタン、手すり、自動販売機のボタン、トイレのドアノブなど、ホテル内の各施設や設備の接触頻度の高い場所では、定期的な清掃と除菌対策が徹底され、持続性の高い抗ウイルス・抗菌コーティング加工が行われています。このコーティングを施すことで、付着したウイルスや細菌は感染能力をなくすため、接触感染のリスクが軽減されます。このコーティングは2年以上効果が持続できると言われています。
また、壁や天井、ブラインドなどに塗布することで室内全面をコーティングし、抗ウイルス・抗菌対策ができる塗布剤もあります。その他にも、触媒で抗菌コーティングするサービスもあり、こちらは室内光とアパタイトの力を利用してウイルスや菌の活性化を軽減することができます。
あるいは、酸化チタンを利用した抗菌コーティングもあります。前処理が必要なく、施工後すぐに効果が発揮されるのが特徴です。しかも人体に付着しても安全なので、全館まるごと抗菌することが可能になります。いくら徹底して清掃しても人が行なうことには限界があり、清掃が行き届かないと接触感染の感染源になる恐れがあります。
しかし全館まるごと抗菌することはウイルスや細菌を無害化して、接触感染リスクの大幅カットに繋がります。これらの処置が施された館内では、至る所にアルコール消毒液やオゾン発生器が設置され、気になればいつでも自由にアルコール除菌ができる環境が整えられています。
コロナ禍でホテルに宿泊する際の最大の懸念事項は、手を触れる箇所の清掃や消毒、抗ウイルス対策が万全になされているかどうかということでしょう。ほとんどのホテルではこのような抗ウイルスサービスを利用して、宿泊客が安心してホテルに滞在できるよう努めています。